今回は、アマチュアボクシング選手で、2020年東京五輪フライ級銅メダリストの田中亮明(たなかりょうめい)選手について書いていきたいと思います。
田中亮明選手はプロボクサーとして世界三階級制覇を成し遂げた田中恒成選手の兄で、本職が高校の先生ということで、中京高校で何の科目を教えているのかについてや、教員免許を取って卒業した大学はどこなのか、について調べてみました。
田中亮明は中京高校の教師で教科は何?
田中亮明の出身大学など学歴は?
田中亮明は中京高校の教師で教科は何?
田中亮明選手は中京学院大学付属中京高等学校・通信制課程社会科教諭として勤務しています。
中京大中京高校には通信制課程があり、基本的には自学自習で、レポート課題の提出、年20日程度のスクーリング、単位認定試験を経て卒業ができます。
田中亮明選手が通信制の先生なのは、やはりボクシングの活動と両立する為でしょうか。通常の全日制高校では、練習する時間がなかなかとれないでしょう。
そして、中京大中京高校は、田中亮明選手・田中恒成選手の母校でもあります。田中亮明選手は、ボクシングをやるために中京大中京高校に進学し、高校3年生のときに国体の少年の部で優勝しています。
田中亮明の出身大学など学歴は?
田中亮明選手は、中京大中京高校を卒業後、駒沢大学経済学部商学科へ進学します。理由は、ボクシングを続けるため(弟の田中恒成選手はそのまま中京大学に進学)。
国体で4連覇し、大学4年生のときに、全日本選手権で初優勝します。
その傍ら、大学では教員免許を取るべく教職課程に進み勉学に励んでいたわけで、頭が下がりますね。
田中亮明選手が卒業した経済学部商学科で教職課程に進むと、中学では社会科、高校では地理歴史・公民・商業または公民・商業の教員免許の資格が得られます。
教職課程と言うと、大学の通常の単位にプラスで履修する上に、教育実習などで忙しい時期もあり、結構途中で脱落する人もいますが、田中亮明選手はボクシングをしながらこれをやり遂げたと考えると、やはりオリンピックでメダルを取るくらいの方は、精神力も半端なものではないのだなと感じます。
田中亮明のプロフィール
最後に、田中亮明選手のプロフィールについても。
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生年月日: 1993年10月13日 28歳
出身地:岐阜県多治見市
身長:170 cm
高校:中京学院大学付属中京高等学校
大学:駒澤大学
好物:焼肉
田中亮明選手は、もともとは5歳から空手を習っていて、12歳の時にボクシングを始めます。
東海テレビ・ニュースOneより引用
イトカワジムでボクシングをしていたときに、そこへ中京大中京高校の石原秀康監督(東洋太平洋スーパーフライ級の元王者)がボクシング部の学生を連れて練習に来ており、それを見て田中亮明選手も、中京大中京高校でボクシングをやりたいと思うようになり、進学します。
高校時代は同い年の井上尚弥選手(WBSSバンタム級初代王者)とインターハイで4戦4敗。高3の時田中亮明選手が国体で優勝した時は、井上尚弥選手は海外に行っていて出場しておらず、井上選手に勝って優勝することができずに悔しい思いをしたことも。
悔しい思いを引きずり駒澤大学に進学した後は、今度こそ名実ともにチャンピオンになってやるという意気込みで、国体4連覇。しかしこの国体も、強い選手は海外に行っている時期だったそうで、大学4年生のときに全日本選手権で優勝し、ようやくチャンピオンになった実感を持てたそうです。
田中亮明
ハンガリー代表に3-0の判定勝ち‼︎
リオオリンピックまであと2勝‼︎
次戦は21日にフランス代表と。
一歩ずつ近づいてる。
まだまだ引き続きチェックよろしく‼︎ pic.twitter.com/bkV3oBDH56— 田中恒成/KOsei Tanaka (@KOsei530) June 19, 2016
全日本選手権の優勝の後は、オリンピック代表候補になり、リオデジャネイロ五輪の世界最終予選に出場しますが、最終予選で敗退。五輪出場を逃します。
大学卒業後は中京大中京高校で教師をしながらボクシングを続けました。
負けた悔しさが原動力となり、教師との両立もかなり無理があったようですが、弟がプロで世界一になったのなら、自分はアマチュアで世界一になることを目標に、と練習に励みます。
全日本選手権52kg級で優勝、2020年3月に選考会にてオリンピックへの切符も勝ち取り、そして迎えた東京五輪。
ボクシング、男子フライ級(48-52kg)準々決勝1で、田中亮明選手が勝って、銅メダル以上の獲得が確定。#ボクシング #東京2020 #オリンピック #がんばれニッポン pic.twitter.com/pEnLYDjcSm
— Mi2 (@mi2_yes) August 3, 2021
準々決勝でリオ五輪ライトフライ級銀メダリストのリバス・マルティネスに勝利するも、準決勝でカルロ・パーラム(フィリピン)に敗退。3位決定戦はなく、銅メダルが決定します。
この時、取材には「最高の気分。負けたけど、自分との闘いには勝ったかな」と応じました。
ちなみに田中亮明選手は既婚です。大学時代からお付き合いして結婚した奥様・百美さんのサポートも欠かせません。
東海テレビ・ニュースOneより引用
田中亮明は中京高校の教師で教科は何?まとめ
今回は、田中亮明選手について書いていきました。
高校の教師とアマチュアボクシングの選手という、二足のわらじで戦っている田中亮明選手。何かと弟の田中恒成選手と比較されがちでしたが、悔しさをばねにボクシングを続け、メダリストになることができました。
今後のことは未定のようですが、またボクシングをする姿を見せてほしいですね。
それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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