リクガメ飼育

ロシアリクガメを飼育するための設備やグッズ6選!初心者はこれを購入すればOK

今回はロシアリクガメの飼育環境などについて実体験を踏まえてまとめてみました。

私自身も購入した時にいろいろ調べたのですが、ライトの違いとか説明を読んでもよくわからず、結局のところ何が必要なのか簡潔に書いてほしい!と思った経験があったため、この記事を書きました。

リクガメ初心者の我が家で使っているアイテムを中心に紹介しているので、ロシアリクガメを飼うことにした!飼い始めた!という方に是非見ていただきたいと思います。

設備については飼育者によっていろいろな考え方があり、正解はありませんが、この設備でうちのリクガメは元気いっぱいです。

また、他のリクガメ記事と同様、同じチチュウカイリクガメ属でしたら、参考になる部分もあると思います。

ロシアリクガメを飼うための必須設備とは

ロシアリクガメ飼育であると便利な設備は?

結局設備にいくらぐらいかかる?

ロシアリクガメベビー飼育するための設備は?

まず、リクガメを飼うための設備はどんなものがあるのでしょうか。

ロシアリクガメベビーを迎えるにあたり、日本でケージ内飼育をするために最低限必要なものは以下の6つです。

1.ケージ
2.床材
3.紫外線(UVB)ライト
4.バスキングライト
5.保温球
6.温湿度計

これに、冬場は暖突やパネルヒーターなどプラスの保温設備が必要になってきます。

また、飼育を便利にするアイテムについても紹介していきます。

 

ホームセンターの爬虫類コーナーなどで、保温球か紫外線ライトがたった1個あるだけの狭いケージにカメちゃんがギュウギュウに詰まっている環境なのを見ることがありますが、良くない例なので真似しないでくださいね!




ケージ

リクガメをベビーから飼育する場合、まずはケージが必要です。

ケージの大きさはいろいろありますが、最低でも横幅は60cm以上のものがいいでしょう。理想は90cm以上です。これは、ロシアリクガメが大人になったときまで使えるサイズです。

ガラスケージは見た目はおしゃれですが、保温が難しく、冬場は対策が必要です。発泡スチロールや段ボール、ビニールで囲んだら結局おしゃれじゃない感じになってしまいます…(笑)

木製ケージはガラスケージより安価で、温度湿度を保ちやすい特徴があります。ただ、木なので加湿しすぎると腐りますので、その辺の対策が必要です。最近は防水加工がされている木製ケージもあるようです。

木製ケージは、手作りDIYする方も多いですね。一度市販のケージで飼育してみてから、こんなケージがいい!という理想のケージを作ってみるのもいいかもしれません。

 

水槽やトロ舟をケージ代わりにもできますが、お世話をするのに上から手を出し入れする必要があり、私はその際にライトに手が当たって火傷をしたことがあるのでご注意を(;´・ω・)

人間の手ならともかく、カメちゃんに当たったら大変なので…!

また、大きくなると脱走もできてしまう場合があるので、対策は必要です。

衣装ケースはライトで劣化して長持ちしないと聞いたことがあるので、あまりお勧めできません。



床材

床材はいろいろな種類が発売されていますが、個人的にはリクガメが掘って潜ったり、湿度が維持しやすいヤシガラ系がおすすめです。

土系は重いし、入れ替えなどメンテナンスが大変ですね。

砂系は湿度が維持しにくい印象があります。

床材はモノにもよりますが、定期的に入れ替えが必要なものが多いです。

 

我が家ではココパームとチップを混ぜて使っています。保湿性も十分で、カメも潜りやすいようです。

床材は販売時にリットルであらわされることが多いですが、この大きさのケージに何リットル必要なのか?ということは、床材の形状によって変わってきますので、一概に「60センチケージには○リットル必要」ということは言えません。

普段我が家では90センチケージでヤシガラ系の床材を20L入れて使っていますが、ケージのサイズが一緒でも、例えばレンガをたくさん置いていたり、水場があったりなどすると、また必要量が変わってくるでしょう。

これが絶対いい!という満場一致の床材はないので、いろいろ試してみて、お気に入りの床材を見つけるのも楽しいかもしれません。

いろいろ買っていくうちに、必要な量もわかってくるはずです。

ライト類(紫外線(UVB)ライト・バスキングライト)


写真左からメタハラ・奥は紫外線ライト・手前は保温球・右に暖突。

詳しくは別にライトの記事を書く予定です。

リクガメの飼育には紫外線ライトが必要不可欠です。ケージをケチってもライトはケチらないでください!

また、ワット数があっていないと、リクガメが暑くてシェルターから出てこなくなったり、逆にケージ内が温まらなくて元気がなくなってしまいます。

ちなみに、紫外線ライトとバスキングライトの違いですが、私も最初あまり理解できず両方の必要性を感じられなかったのですが、調べてみるとこのような違いがあるようです。

紫外線ライト:その名の通り紫外線を照射するライト
バスキングライト:紫外線プラス温度を上昇させるライト

これだけ見ると、「バスキングライトだけでいいのでは?」と思ってしまうのですが、バスキングライトはスポットライト的なライトであり、60~90センチケージにバスキングライトしかないと、ケージ内が結構暗くなってしまいます。

リクガメは昼行性の生き物であり、昼夜の区別をしっかりつけるためにも、ケージ内を補助的に照射する紫外線ライト・ナチュラルライトも必要です。

紫外線バスキング兼用!これ1個でOK!っていうのもありますが、個人的には、ライト1個で済ませるとしたら結構小さいケージじゃないといけないんじゃないのかな…と思います。

また、ケージの温度を上げずに強力な紫外線を照射するメタルハライドランプ(通称メタハラ)などもあり、バスキング=紫外線+温度 とは必ずしも言えないのではないでしょうか。

紫外線ライト

家庭の普通の大きさのケージ60~120cmくらいでしたら、一つずつつけるのではなく、コンパクトトップがおすすめです。

コンパクトトップとは、ケージの上部に取り付けて、ケージを全体的に照らしてくれるアイテムです。↑の画像がそうです。

サイズによってライトが2~4個ぐらい付けられます。

こちらのコンパクトトップ60は3灯式です。↑の画像で使っているのもこちら。針金で上から吊るしています。

こういうライトを3つ付けられます。

ケージのサイズに合わせたコンパクトトップを導入し、ライトをつけてみて下さい。

コンパクトトップはこちら以外のメーカーでも販売されていますが、国内で手に入れやすいものをお勧めします。

バスキングライト

バスキングライトとは、スポット的に温めるライト。リクガメの日光浴に使われるライトで、ケージ内では太陽光の代わりになります。

カメなどの爬虫類は日光浴ができないとかかってしまう病気などがあります。

暖かい季節など、普段日光浴ができる環境のリクガメであれば、バスキングライトは必須ではありませんが、梅雨の時期や冬など外で日光浴ができない季節には必要になってきます。

お手頃なものだと、この辺でしょうか。それ以外にソケットも必要になってきます。

メタハラは高いですが…電球だけだとそこまでではないですので、ランニングコスト的には、大差はないのかな…と思います。

カメが活動的になりますよ!

こちらはソラリウムですが、↑の写真で使っているのはソーラーラプターです。ソラリウムのレビューなど見ると、ソーラーラプターと光の感じがちょっと違うみたいですね。

このへんはいずれ記事にしたいと思っています。

ライトの寿命はいずれも1年程度と言われています。

それ以降はライトが付いたとしても、紫外線が出ていない可能性があります。

その時のために紫外線計測器を購入しているマニアな方もいますが、だいたいメタハラより高いので、なかなか一般人には手を出しにくいところです。

保温球

保温球は、夜間の保温のほか、冬場は温度が足りない場合、補助的にも使えます。

この赤い電球、爬虫類には見えない光と言っていますが…うちのカメちゃんはこれをつけると首をひっこめるので、完全に見えているでしょう。

次買うとしたら、これじゃなくてヒヨコ電球にしようと思います。

また、暖突なら電球が切れる心配がないので、電球切れのわずらわしさから少しでも解放されたい方はこちらがおすすめ。

天井に設置して使います。

温湿度計

温湿度計は、爬虫類飼育の必須アイテムの一つ。

カメちゃんに快適な温度・湿度を維持してあげるためにも必要です。

爬虫類グッズメーカーからも出されています。

我が家は最初100均の温湿度計を使っていたのですが、湿度が全然合っていないことに気付き、買い換えました。

バスキングスポット付近と、一番温度が低そうなところ、2か所以上の設置を推奨します。

なるべくカメ目線の高さに設置するようにしましょう!

温湿度計は今はハイテクなものがあるので、機会があればそちらも紹介したいと思います。

冬場に買い足したいグッズ

冬場、冬眠させないカメちゃんたちに買い足したいグッズはこちら。

暖突

先程紹介した暖突は、冬場に買い足したい保温グッズ。

上からつるして、空気を温めます。

我が家は冬場は昼はもちろん、夜もずっとつけっぱなしです。

後述するサーモスタットにつけていますが、暖突の説明書にはサーモスタットにつけないよう書かれているので完全に自己責任です(^^;

今使用中の保温球が切れたら春夏も試しに使ってみようかと思案中です。

パネルヒーター

カメちゃんを下から温めるパネルヒーター。

春夏はなくても大丈夫ですが、冬場はできれば必要です。

沖縄など南の方でなければ、日本の冬の夜はエアコンをつけていても朝方にケージ内の温度が下がることが多いですが、パネルヒーターがあれば、空気の温度は上がらずとも、パネルヒーター上の床材が結構温かくなるので、カメがぬくぬく過ごせます。

このパネルヒーターは防水加工がされているので、ケージの床に敷いて、その上に床材を敷いて使い、湿度調節に水を撒いても大丈夫です。

我が家でも使っています!

必須ではないけどあるといいかも!なものたち

ここでは、あると便利なグッズを紹介します。

シェルター
サーモスタット

ペットカメラ
加湿器

その他随時追加していきます。

シェルター

ロシアリクガメは潜る習性があるので、床材の中に潜れれば、必ずしも「シェルターがなくてはいけない」ということはなさそうですが、あればあったで使ってくれることも多いので、余裕があれば用意してもいいでしょう。

駆虫中などで潜れない床材(ペットシーツや新聞など)の時は用意した方がいいと思います。

シェルターは植木鉢を半分にしたものなどでも代用できるので、爬虫類ショップなどで買う必要性はあまり感じません。

また、植物などでちょっとした日陰スポットを作ると、そこの影にいることもあるので、日中の日陰スポットはあるにこしたことはないのかもしれません。

ちなみにうちのリクガメはシェルターを使っていません(^^;

シェルターは、minneなどで探すとリクガメ用のかわいいシェルターが売っているので、ケージ内をかわいくしたい方におすすめです!

こちらのおうちかわいいなあ…いつか欲しいと思っています

他にもいろんな方が作っているので、お気に入りのシェルターを探してみて下さい!

サーモスタット

サーモスタットは温度を感知するセンサーがついており、保温器具につないで使います。

保温器具が熱くなりすぎないように、設定した温度以上になったら保温器具を止めてくれるアイテムです。

もちろん温度が低くなれば、また保温器具が付くような仕組み。

こちらはシンプルなサーモスタット。

これより安価なサーモは水槽用で、熱帯魚とか水棲ガメに使うものなので、間違えないように気を付けましょう。私は一度間違えました。

それでも使える、と多くの口コミで書いてあったのですが、ヒーターならともかく、保温球などに使うのはあまりよくなさそうなので泣く泣く返品・交換しました(笑)

 

ずっと家にいる方は良いですが、お仕事などで朝が早かったり帰りが遅い方には、こちらのサーモスタットがおすすめ。

こちらは温度設定以外に、時間の設定もできます。

紫外線ライトなどとつないで、朝や夕方、決まった時間にON・OFFができます。

昼間/夜間の温度と2つの温度設定が可能なので、夜は低め、日中は高めの温度設定などというふうに一度設定すると、あとは自動でできる便利グッズ。

日中誰も家にいないおうちにはあったほうがいいでしょう。

ペットカメラ

こちらも、日中あまりお家にいない方向けのグッズ。

せっかくカメを飼い始めたのに、朝晩寝ている姿しか見られないのはちょっと寂しいですよね?

ペットカメラですが、リクガメの場合、設置場所には注意が必要です。リクガメが倒したりできない場所に設置してみましょう!

飼い主が見ている時には見られない意外な姿が見られることもあるかもしれません。

また、カメのごはんをケージに放置すると、干からびて食べたのか食べてないのかわかりづらいときがありますが、カメラで食べているかどうかのチェックもできますね。

加湿器

加湿器に関しては、こちらの湿度に関する記事に書いたので、よろしければご覧ください。

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主に冬場、ケージ内が乾燥しているときに使います!

 

結局全部そろえると費用はどれくらい?

いろいろご紹介しましたが、必須6アイテムだけでいくらぐらいかかるのでしょうか?

ケージ
床材
紫外線(UVB)ライト
バスキングライト
保温球
温湿度計

ライトの値段がメタハラかそうでないかでもかなり違うのですが、安く済ませようと思ったら、最低でも5万円くらい、すべていいものを揃えたら10万円近くははするでしょう。

ただ、ここでケチると後で買い直す羽目になることがあるので、なるべくいいものを最初の段階で買った方が、後で買い直すこともなく結果的にお得だったりします。

それに、冬場の保温グッズなど、プラスアルファでかかります。

一番安く導入できる例として、春夏などの暖かい季節に、カメちゃんと同時にバスキングライトや暖突・パネルヒーター以外を導入し、以降は寒くなって来たらそれら3つを購入していくと、一度の出費は抑えられます。

ロシアリクガメを飼育するための設備やグッズは?まとめ

今回は、ロシアリクガメを飼育するためのグッズについて解説していきました。

カメちゃんにとってよりよい環境で育ててあげたいですよね。

良いグッズ等ありましたら適宜追加していきたいと思います。

それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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