今回は、宝塚音楽学校の受験について取り上げていきたいと思います。
テレビで宝塚音楽学校の受験生の密着番組などが人気がありますよね。
そんな宝塚音楽学校の受験関係の話題として、歴代の倍率や受験資格(年齢など)、学費や入学までにかかる費用を調べてみました。
いろいろお金がかかりそうなので、一般家庭の子供でも入学にこぎつけることができるのか?というあたりも検証してみたいと思います。
宝塚音楽学校の歴代の倍率は?
宝塚音楽学校の受験資格は?年齢は何歳まで?
宝塚音楽学校の入試内容や偏差値は?
宝塚音楽学校の学費や入学までにかかる費用は?
卒業後についてはこちら
宝塚音楽学校の歴代の倍率は?
宝塚音楽学校の入試倍率はどのくらいなのでしょうか?
今年はコロナの影響もあり、今世紀最小倍率であると報道されました。
今年は697人が受験し、17.4倍。倍率が20倍を切ったのは、2007年以来ということです。
というわけで、今世紀に入ってからの歴代の倍率をまとめてみました。倍率3位までの年は太字にしてあります。
年代 期 受験者数/合格者数 倍率
2000年 88期 1066人/50人 20.1倍
2001年 89期 973人/50人 19.5倍
2002年 90期 988人/50人 19.76倍
2003年 91期 1020人/50人 20.4倍
2004年 92期 1066人/50人 21.32倍
2005年 93期 984人/50人 19.68倍
2006年 94期 963人/47人 20.48倍
2007年 95期 863人/45人 19.18倍
2008年 96期 854人/40人 21.38倍
2009年 97期 1106人/40人 27.75倍
2010年 98期 1028人/40人 25.7倍
2011年 99期 940人/40人 23.5倍
2012年 100期 924人/40人 23.1倍
2013年 101期 881人/40人 22.0倍
2014年 102期 1065人/40人 26.7倍
2015年 103期 1063人/40人 26.6倍
2016年 104期 1079人/40人 26.9倍
2017年 105期 1042人/40人 26.1倍
2018年 106期 965人/40人 24.1倍
2019年 107期 915人/40人 22.9倍
2020年 108期 852人/40人 21.3倍
2021年 109期 697人/40人 17.4倍
一覧で見ると、いかに今年が低倍率かわかります。
今年はコロナ禍で、地方からの受験者が減った模様です。
以前はベルばらブームで宝塚音楽学校の人気が高まり、1990年代には現在よりも倍率が高く、ピーク時には82期が48倍という高倍率でかなりの難関でした。
ここ数年は少子化の影響や、女子の進学率が上がり、倍率は20倍前後といったところでしょうか。
宝塚音楽学校は、第109期生の合格者40人を発表しました。新型コロナウイルス感染対策として、合格者の校内掲示を2年続けて見送り、学校のホームページ(HP)で知らせました。HPでの発表後、校内では入学説明会が開かれ、合格者が次々と訪れました。
写真特集で→https://t.co/6Tt8s1Ayq9 pic.twitter.com/vGoPyU7IU0
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) March 30, 2021
宝塚音楽学校の受験資格は?年齢は何歳まで?
次に、宝塚音楽学校の受験資格についてみてみましょう。
宝塚音楽学校のHPによると、
2002年4月2日(火)~2006年4月1日(土)までに生まれ、受験時に中学卒業あるいは高等学校卒業又は高等学校在学中の方。
とあります。受験のチャンスは4回、15歳(中学3年)~18歳(高校3年)まで。
他には
容姿端麗で、卒業後宝塚歌劇団生徒として舞台人に適する方。
と書かれています。
受験の応募資格としてはこの2つだけです。
ある程度自分の容姿に自信があり、宝塚の舞台に立ちたい15~18歳であれば受験資格を満たしていることになります。
宝塚音楽学校の入試内容や偏差値は?
それでは、応募資格を満たしたとして、宝塚音楽学校の入試内容はどのような内容なのでしょうか。また、偏差値はいくつなのかも気になるところです。
宝塚音楽学校の入試内容は?
まずは入試内容についてです。
宝塚音楽学校HPに記載されている内容をまとめました。
1次試験 面接
↓
2次試験 面接・歌唱・舞踊
↓
3次試験 面接・健康診断
1次試験は宝塚音楽学校または東京会場にて実施され、2次試験・3次試験は宝塚音楽学校で実施されます。
1~3次試験の面接内容や、2次試験の歌唱・舞踊って何をするのか気になりますよね。こちらもHPに記載があります。
面接では、容姿、口跡、動作、態度、華やかさ等、宝塚歌劇の舞台への適性を審査します。
歌唱試験では、課題曲の歌唱により、声量、声質、音程等を審査します。加えて新曲視唱により基礎的な読譜力を審査します。
舞踊試験では、リズム感など基本的な運動能力や柔軟性、ならびに洋舞の適性等を審査します。課題は、当日試験場において本校生徒が模範演技を示します。
宝塚音楽学校第1次試験
1次試験の面接時間はたったの15秒といわれています。
この1次試験で400人程度にまで絞られます。
容姿の他に、見た目からの印象・人を惹きつけるような何かを見られているかもしれません。
宝塚音楽学校第2次試験
2次試験は1次試験の合否の後1週間以内に開催されます。面接の他に、実技試験が行われます。
歌唱試験:事前に配布された課題曲の歌唱だけでなく、新曲視唱といってその場で楽譜を30秒間見て歌を歌う試験があります。2021年はコロナの影響なのか、この新曲視唱がなかったそうです。
舞踊試験:当日朝に本科生(宝塚音楽学校在校生)が踊る振付を覚え、試験で披露します。バレエ、ジャズダンスなど。
2次試験で120人程度に絞られます。
宝塚音楽学校第3次試験
3次試験は2次試験の合格発表の翌日に行われます。
遠方からの受験者への配慮と思われます。
3次試験は面接に加え、健康診断が行われます。身長体重や厳しいレッスンに耐えられる健康な体かをチェックされます。
最終的に40人の合格者が選ばれます。
宝塚音楽学校、入学試験会場。
胸がいっぱいになる。
受験生の皆さん、どうか頑張ってください。 pic.twitter.com/io0xwJIPZk— ®️ (@rtrkrrrzrk) March 27, 2021
宝塚音楽学校の偏差値は?
宝塚音楽学校の偏差値についてですが、入試には一般的な学力テスト・筆記テストなどはありませんので、偏差値は存在しません。
ただ、願書を出すときに一緒に成績表の提出をします。学業との両立をしていたかを見られるようです。この成績表が合否に関係するかは定かではありません。
中には、難関高校や大学に合格するような才女もいるようなので(宝塚音楽学校の合格発表が3月下旬なので、それまでに受験して合格している)、成績は良いにこしたことはなさそうです。
また、宝塚音楽学校は、基本的に舞台に立つための演劇・ダンス・音楽のレッスンのみですが、希望者には高校卒業資格の単位習得のための授業を行っています。
宝塚音楽学校の学費や入学までにかかる費用は?
宝塚音楽学校の学費や、入学までにかかる費用も調べてみました。
もともとピアノ・声楽やバレエを普通以上に頑張っていた人ならともかく、試験内容が歌唱・舞踊で、読譜して歌ったり、その日のうちに振付を覚えて踊ったりなど、いきなり試験に行ってできる芸当ではありません。それ用に予備校などに行かなくてはいけないのでは?と思いますよね。
宝塚音楽学校の学費は?
宝塚音楽学校の学費はどのくらいなのでしょうか。
授業料:月額5万円
入学金:20万円
教育施設費:25万円
雑費:3万円
修学旅行積立金:月額2万円
教材購入費:5万円
入寮費:15,000円
入学時に納入する金額は、入学金20万円、教育施設費25万円、雑費3万円、授業料(3か月分)15万円、修学旅行等積立金(6か月分)12万円、教材購入費5万円で、トータル80万円。
プラスで家から通えない人は寮費がかかり、入寮の際に3か月分前払いで45,000円。
月々の学費のこり9か月分で45万円と、修学旅行積立金12万円で、初年度は年間137万円プラス寮費1年18万円です。
2年目は入学金がかからないのと、修学旅行の積立てが終わるので(修学旅行は2年次7月)、多くても100~110万円(プラス寮費)ぐらいでしょうか。
どうですか?思ったよりお安い…と思った方、多いのでは?
1年あたりの必要経費は、文系私立大学に通うのと同じくらいです。
ただ、学校のレッスンだけでなく、個人レッスンを受けたりすれば、それ相応にお金はかかります。
宝塚音楽学校に入る学生の親は一般サラリーマン家庭は少ないと言われています。
宝塚音楽学校に入るための予備校・塾・受験スクール代はいくら?
宝塚音楽学校の学費がわかったので、次は宝塚音楽学校に入るための予備校代がいくらか気になるところです。
いくつかの予備校を調べてみたところ、金額が明示されているスクールは少なかったのですが、夏期・冬期・春期などの特別講習の価格は、日数や時間にもよりますが5~10万円前後。
宝塚音楽学校の受験対策のレッスンをみっちりするとなると、やはり月10万円程度はかかると、某質問掲示板などにも記載がありました。
一例として、KIEミュージカルスクールは、宝塚出身の講師のもと、多くの合格者を出しているスクールですが、宝塚受験コースは20,000円~となっています。上限はHPでは書かれていませんが、20,000円のコースだとかなりレッスン数は少ないです。
一番レッスンが少ないコースは
個人面接 月2回
全体面接 月1回
のGコース。このコースが20,000円なのでしょうか。
一番レッスンが多いコースは
バレエ・ジャズダンス 各週3回
声楽または個人面接 月4回
新曲 週1回
全体面接 月4回
金額は不明ですが、春期講習の金額を見る限り、この内容だと月10万円以上はすると思われます。
毎月10万円、高いとみるか安いとみるか…。
また、宝塚音楽学校に入学するような学生は、子供のころからバレエやピアノを習っていた子が多く、さらに受験対策が必要となると、やはり普通のサラリーマン家庭には難しいかもしれません。
おわりに
今回は、宝塚音楽学校の歴代の倍率や学費について、また、宝塚音楽学校対策の塾などの費用について書いてみました。
憧れの宝塚、なかなか一般人には難しいです!
苦労して入学し、卒業した後は…?についても記事を書いたので、よろしければご覧ください。
それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。